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環境ミニ情報
『株式会社ハンシン』では、河川環境調査において、各種生態系の調査にも従事しております。
現在、我が国では、さまざまな人間活動の影響で、かつてない速さと規模で野生生物の絶滅が進んでいます。森林伐採や埋め立てなどの開発による生息地の破壊や消滅、農薬などによる環境汚染、毛皮や羽毛、ペットや鑑賞などを目的とした乱獲、外来生物を持ち込んだことによる圧迫。さらに、里山などでは、農村の高齢化に伴い山間部の田畑が放棄され、姿を消した生きものも数多くいます。
生物調査と保全対策の検討
環境省では日本に生息している動植物について、絶滅のおそれのある動植物のリストを「レッドデータブック」としてとりまとめ、その保護を訴えています。
(環境省2000年〜)
水生生物は、かつては河川や水田、池などに普通に生息していましたが、河川の改修や農薬の影響、水路のコンクリート化等の影響で絶滅の危機に瀕しています。当社では、このような絶滅のおそれのある生物の調査や保全対策の検討に取り組んでいます。
絶滅危惧種の現状
これまでに当社では、水域において水生生物の調査も多く行っています。
調査中に出現した生物の中でも絶滅の危険性が増大している種が多く含まれています。
その中から「タガメ」「メダカ」「アカザ」の現状を紹介します。
レッドデータブックカテゴリー
以下の表は、「日本の絶滅のおそれのある野生動物」として、環境省がレッドリスト化した希少種のカテゴリーです。
カテゴリー | 説明 | 生物例 |
---|---|---|
絶滅(EX) | 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 | クニマス |
野生絶滅(EW) | 飼育・栽培下でのみ存続している種 | トキ |
絶滅危惧IA類(CR) | ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種 | ニホンカワウソ |
絶滅危惧IB類(EN) | IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種 | ホトケドジョウ |
絶滅危惧II類(VU) | 絶滅の危険が増大している種 | メダカ |
準絶滅危惧(NT) | 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種 | − |
情報不足(DD) | 評価するだけの情報が不足している種 | − |
絶滅のおそれのある地域個体群(LP) | 地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの | − |